【高校入試国語】現代文読解問題｜無料で解ける！解答・解説付きの実践問題集

高校入試の国語で最も差がつくのは、現代文の読解力です。
本文の内容を正確に読み取り、筆者の主張を整理する力が問われます。

この記事では、入試頻出テーマ「キャラを演じること・空気を読むこと」を題材に、
無料で挑戦できる現代文の読解問題と詳しい解答・解説を掲載しています。

・実際の入試形式に近い出題構成
・選択問題から記述まで対応
・語句の意味や主張理解の確認にも最適

問題を解きながら、正確に読み取る力と自分の考えを整理する力を伸ばしましょう。

【問題】現代文読解問題

次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。

問一（漢字の読み）次の傍線部の語の読みを書きなさい。
（１）私は、日常生活で「空気を読む」生活を送っている。
（２）空気を読むことには、作業の効率化や協調性の向上など多くの利点がある。

問二（語句の意味）「空気を読む」という表現の意味として最も近いものを、次の中から選びなさい。
Ａ　場の雰囲気や他人の気持ちを考えずに行動すること
Ｂ　場の雰囲気や他人の気持ちを考えて行動すること
Ｃ　他人の意見をまったく聞かずに自己主張すること
Ｄ　自分の感情を押さえずに正直に話すこと

問三（内容理解）筆者が「不公平だな」と感じたのは、どのような状況のときか。
最も適当なものを次の中から一つ選びなさい。
Ａ　自分が空気を読まずに話したときに友達が怒ったとき
Ｂ　キャラを演じていない自分が注意され、キャラを演じる友達が許されたとき
Ｃ　空気を読んで話を進めたときにみんなが喜んだとき
Ｄ　自分の意見を言ったときに友達が賛成してくれなかったとき

問四（筆者の考え）筆者が「空気を読むこと」について述べている考えとして最も適当なものを選びなさい。
Ａ　周りに合わせすぎると自分の意見が言えなくなるから悪いことだ。
Ｂ　効率や協調性を高める良い面があり、一概に悪いとは言えない。
Ｃ　空気を読むことは人間関係を壊す原因になる。
Ｄ　キャラを演じる人は空気を読めない人だから仕方がない。

問五（主張の理解）この文章全体を通して、筆者が最も言いたいこととして適当なものを次の中から選びなさい。
Ａ　キャラを演じることで楽に生きられる人がうらやましい。
Ｂ　空気を読む人よりもキャラを演じる人のほうが評価されるのはおかしい。
Ｃ　空気を読まずに自分らしく生きることが大切だ。
Ｄ　キャラを演じることも、空気を読むこともどちらも必要だ。

【解答・解説】現代文読解問題の解答

問一
（１）にちじょうせいかつ
（２）こうりつか

解説：
どちらも中学レベルの熟語。「日常」は「にちじょう」、「効率化」は「こうりつか」と読む。

問二
正解：Ｂ

解説：
「空気を読む」は、場の雰囲気や他人の感情を察して行動することを意味する。
→「Ｂ　場の雰囲気や他人の気持ちを考えて行動すること」が適切。

問三
正解：Ｂ

解説：
筆者は、自分が「空気を読んで話を進めていた」ときに注意され、「キャラ」を演じている友人は許されていた場面で不公平さを感じている。
→その内容に最も合うのは「Ｂ」。

問四
正解：Ｂ

解説：
筆者は「空気を読むことには作業の効率化や協調性の向上など多くの利点がある」と述べており、否定的ではなく肯定的に捉えている。
→「良い面があり、一概に悪いとは言えない」が正しい。

問五
正解：Ｂ

解説：
筆者は「キャラだから仕方ないよね」と失敗を許される人と、真面目に行動する人が同じように扱われることに納得できないと述べている。
→「空気を読む人よりもキャラを演じる人のほうが評価されるのはおかしい」が主張に最も近い。

【まとめ】
この文章では、「キャラを演じる」ことが社会的に許容されやすい一方で、
「空気を読む」人が損をしているように見える不公平さを筆者が指摘している。
筆者は、空気を読むことの良さを見直すべきだと訴えている。