高校入試作文「中学校生活で頑張ったことの書き方」です。高校入試の作文では、「中学校生活で頑張ったこと」がよく出題されます。部活動や勉強、生徒会活動など、書くテーマはさまざまですが、「どう書けば評価されるのか?」と悩む人も多いのではないでしょうか?
本記事では、作文を書く際のポイントや構成のコツを解説し、具体的な例文も紹介します。高校入試本番で自信を持って書けるよう、ぜひ参考にしてください!
中学校生活で頑張ったことの書き方のポイント
PREP法で論理的に構成
- P – Point(結論)…最初に頑張ったことを簡潔に述べる
- R – Reason(理由)…なぜその活動に力を入れたのか理由を説明
- E – Example(具体例)…具体的なエピソードや取り組みを詳しく紹介
- P – Point(結論)…その経験から学んだことや得たものを述べる
重要な書き方のポイント
- 具体的なエピソードを含める…「何をどう頑張ったのか」を具体的に説明し、抽象的な表現は避ける
- 工夫や困難の克服を強調…「こんな工夫をした」「苦労や困難を乗り越えた」内容を詳しく話す
- 簡潔で分かりやすく…エピソードが長くなりすぎないよう注意し、要点を絞って伝える
- 成果や学びを明確に…その経験から何を学び、どのような成長があったかを具体的に述べる
含めるべき要素
- 困難や課題:どのような困難に直面したか
- 取り組み方:その困難にどう取り組んだか
- 工夫点:どのような工夫や努力をしたか
- 結果・成果:その結果どうなったか
- 学び・成長:その経験から何を学んだか
避けるべきこと
- 抽象的で曖昧な表現
- 結果だけの報告
- 長すぎる説明
- 誇張や嘘の内容
- 他人の功績の横取り
自分のことしか書けない人は、「自分のことしか考えない人だ」と思われかねません。また、話題は、「学校生活の中のこと」 に限ります。その意味で、「委員や係」「部活動」でがんばったことを書くのが適しているといえます。 また、「がんばった」事実は大げさに書かない方がいいです。ひかえめに書くことで謙虚な人柄も伝わります。
頑張ったことの例
- 部活動:技術向上、チームワーク、リーダーシップ
- 学習:苦手科目の克服、資格取得、勉強方法の改善
- 生徒会活動:学校行事の企画・運営、問題解決
- 習い事:技術向上、コンクール出場、継続的な努力
- ボランティア:地域貢献、社会性の向上
- 人間関係:友人関係の改善、協調性の向上
中学校生活で頑張ったこと(例文)
私が最も努力を注いだ経験は、中学三年生の修学旅行の係を務めたときである。これは非常に時間を要したが、振り返ってみても最も充実感を得られた活動であった。修学旅行の担当教員から「修学旅行に向けて、生徒の意識を高めてほしい」という依頼を受けたのは5月であり、修学旅行が秋に予定されていたため、当初はその重要性を十分に認識できなかった。しかし、教員から「実りのある修学旅行にするために」という趣旨が説明され、その目的を達成するために『修旅ニュース』を毎週発行することになった。
最初の号では、各クラスの修学旅行担当者を紹介する内容にしたが、毎週発行するとなると題材が不足することが次第に明らかになった。そこで、見学予定地である京都と奈良の観光地に関する情報を調査し、それらの見所をニュースに盛り込む方針に変更した。教員が提供してくれた豊富な資料は役立ったものの、その分記事の作成には相当な時間がかかるようになった。記事を執筆し、ワープロで入力し、絵ハガキなどの視覚的要素を加える作業は、週に3日以上、放課後の6時までかかり、時には7時を過ぎることもあった。
多大な労力を費やして作成した『修旅ニュース』がゴミ箱に捨てられているのを見たときには、悔しさから涙が出ることもあった。しかし、そのような状況にもかかわらず、私はこの活動を放棄することは一度も考えなかった。全生徒がこのニュースを読み、修学旅行の意義を理解してもらえるようにという純粋な思いが、私の原動力となっていた。
最終的に十四号目で発行を終了し、最後の記事として「来週・修学旅行」の内容を入力したときには、既に夜の9時を過ぎていた。それにもかかわらず、私は疲労感を全く感じなかった。この活動にこれほど没頭できた経験は他に例がなく、やればやるほど熱意が高まっていくという、自己成長を促す重要な経験となった。
まとめ:中学校生活で頑張ったこと
自分の言葉で正直に伝え、具体的なエピソードを交えながら、その経験から得た学びや成長を明確に表現することが重要です。採点官、面接官は、あなたの人間性や物事への向き合い方を知りたがっています。
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