高校入試作文「中学校生活で頑張ったことの書き方」です。
中学校生活で頑張ったことの書き方
私が最も努力を注いだ経験は、中学三年生の修学旅行の係を務めたときである。これは非常に時間を要したが、振り返ってみても最も充実感を得られた活動であった。修学旅行の担当教員から「修学旅行に向けて、生徒の意識を高めてほしい」という依頼を受けたのは5月であり、修学旅行が秋に予定されていたため、当初はその重要性を十分に認識できなかった。しかし、教員から「実りのある修学旅行にするために」という趣旨が説明され、その目的を達成するために『修旅ニュース』を毎週発行することになった。
最初の号では、各クラスの修学旅行担当者を紹介する内容にしたが、毎週発行するとなると題材が不足することが次第に明らかになった。そこで、見学予定地である京都と奈良の観光地に関する情報を調査し、それらの見所をニュースに盛り込む方針に変更した。教員が提供してくれた豊富な資料は役立ったものの、その分記事の作成には相当な時間がかかるようになった。記事を執筆し、ワープロで入力し、絵ハガキなどの視覚的要素を加える作業は、週に3日以上、放課後の6時までかかり、時には7時を過ぎることもあった。
多大な労力を費やして作成した『修旅ニュース』がゴミ箱に捨てられているのを見たときには、悔しさから涙が出ることもあった。しかし、そのような状況にもかかわらず、私はこの活動を放棄することは一度も考えなかった。全生徒がこのニュースを読み、修学旅行の意義を理解してもらえるようにという純粋な思いが、私の原動力となっていた。
最終的に十四号目で発行を終了し、最後の記事として「来週・修学旅行」の内容を入力したときには、既に夜の9時を過ぎていた。それにもかかわらず、私は疲労感を全く感じなかった。この活動にこれほど没頭できた経験は他に例がなく、やればやるほど熱意が高まっていくという、自己成長を促す重要な経験となった。
中学校生活で頑張ったことの書き方のポイント
自分のことは書かないほうがいいでしょう。自分のことしか書けない人は、「自分のことしか考えない人だ」と思われかねません。また、話題は、「学校生活の中のこと」 に限ります。その意味で、「委員や係」「部活動」でがんばったことを書くのが適しているといえます。 また、「がんばった」事実は大げさに書かない方がいいです。ひかえめに書くことで謙虚な人柄も伝わります。
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