「グローバル化」を小論文で書くコツとは?高校入試で差をつけるポイントを解説!です。
「グローバル化」は、現代社会を考える上で欠かせないキーワードです。世界中で人や物、情報が行き交い、国境を越えたつながりが深まる中、高校入試の小論文でも頻出のテーマとなっています。しかし、「グローバル化」という言葉の意味を正しく理解し、具体例や自分の意見を組み合わせて書くのは、意外と難しいものです。この記事では、高校入試で「グローバル化」をテーマにした小論文を書く際のポイントや、説得力を持たせるコツをわかりやすく解説します。これを読めば、試験当日も自信を持って臨めるはずです!
グローバル化
「グローバル(地球規模)化」とは、国境の意味がなくなり、世界が一つになろうとする動きのことだ。今では飛行機などの交通手段が発達した結果、簡単に外国に行けるようになった。インターネットなどを通して、外国の情報も簡単に手に入るようになった。そのため、貧しい国の人が豊かな国に行って働こうとしたり、豊かな 国が貧しい国に工場を作って、安い原価で製品を作ろうとしたりする。各国が外国と自由に交流するようにもな る。こうして、世界がグローバル化しているわけだ。
グローバル化には、よいこともたくさんある。たとえば、外国との交流が盛んになると、国同士が互いに理解し合うようになる。だから、これまでのように対立をしたり、戦争をしたりしなくなり、平和になることが考えられる。その結果、経済も発達する。
グローバル化の問題点とは
だが、実際には、難しいことのほうがたくさんある。グローバル化するということは、文化や考え方の違う国や民族が交流し合うことだからだ。世界にはさまざまな文化を持った民族がいる。ウサギを食べる民族やヘビを食べる民族、イヌを食べる民族、生の魚を食べる民族がいる。さまざまな神がいて、誰もが自分の信じる神が正しいと思っている。グローバル化とは、そのようなさまざまな民族が交流することであり理解し合う、理解し合う一方で衝突も起こりやすい。
グローバル化に反対する意見
グローバル化に賛成する意見と反対する意見がある。反対する意見には、できるだけ、それぞれの国の考えや伝統を大事にしようという考え方が根底にある。
世界にはいろいろな考え方や伝統がある。どれが正しいということはない。だから、それぞれの考え方を大事にして、お互いに尊重し合おうというわけだ。このままグローバル化が進むと、各国独自の考え方はなくなって、どこも同じような考え方になるだろう。それに、どの国もアメリカのようになると、経済競争が激しくなる。ほかの国の企業に負けないような製品を作って世界に売るためには、値段を安くし、労働者の給料を下げなければならない。そうなると、世界中が豊かな国になろうとして、人々はゆとりをなくしてしまう。それに、資源やエネルギーを消費して自然を破壊してしまう。だから、工業の発達していない国などでは、アメリカなどのまねをしないで、昔ながらの考え方を大切にして、自然を大事にするべきだと考える国も多い。
グローバル化に賛成する意見
グローバル化が進むと、世界中の人が今よりは経済的に豊かになるだろう。経済が活発になって、これまで産業のなかった地域にも産業ができる。貧しかった人たちも、もっと豊かな生活ができる。
それに、世界にはまだ人権を認めないような考え方も 多い。独裁者が多くの人々を支配するような反民主主義的な国もある。だが、グローバル化が進めば、もっと民主主義が世界に広まるだろう。だから、各国のそれぞれの考え方を大事にするよりも、世界中に共通する民主社会にふさわしい考え方を見つけるべきだ。グローバル化に賛成する人々は、このように考える。
グローバル化に反対する意見も多いが、グローバル化が進むのをとどめることができないとすれば、好ましいグローバル化のあり方を探ることが大切になるかもしれない。
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