中学古文対策問題「伊勢物語」昔、男ありけり。身はいやしながらの対策問題です。『伊勢物語』は、平安時代の歌物語で、在原業平(ありわらのなりひら)をモデルにした男の恋や旅の物語が描かれています。情景描写や和歌が多く登場し、人物の心情や時代背景を読み取ることが大切です。
中学国語のテストでは、登場人物の行動や心情の変化、和歌の意味や表現技法についてよく問われます。この記事では、『伊勢物語』のテスト頻出の問題を紹介します。しっかり対策して、古文の得点力を伸ばしましょう!
伊勢物語(古文対策問題)の問題
次の古文を読み、あとの問いに答えなさい。
昔、男ありけり。身はいやしながら、母なむ宮なりける。その母、長岡といふ所に住み給ひけり。子は京に宮仕へしければ、まうづとしけれど、しばしばえまうでず。ひとつ子にさへありければ、いとかなしうし給ひけり。さるに、十二月ばかりに、とみのこととて、御文あり。驚きて見れば、歌あり。
老いぬればさらぬ別れのありといへば いよいよ見まくほしき君かな
かの子、いたううち泣きて詠める。
世の中にさらぬ別れのなくもがな 千代もと祈る人の子のため
(1)「老いぬれば」の和歌に込められた気持ちとして適切なものを次から一つ選んで記号を書きなさい。
ア 息子が会いに来てくれないのがなげかわしい。
イ 年老いたのでわが子と自分の家で暮らしたい。
ウ 年を重ね死別が訪れる前にわが子に会いたい。
エ 会えない息子を忘れられない自分が口惜しい。
(2) 「千代もといのる」とあるが、だれの何をいのるのか、現代語で書きなさい。
伊勢物語(古文対策問題)の問題の解答・解説
(1)ウ
(2)(例)母の長寿
和歌が詠まれるに至った事情をとらえよう。意味は、和歌を句で区切って意味をとらえます。くりかえしよむことで、詠み手が受け手に伝えようとした心情をつかみましょう。
コメント