【中学古文】歴史的仮名遣いを現代仮名遣いにする練習問題・ポイント解説です。古文を読むうえで欠かせない「歴史的仮名遣い」。中学校の国語や定期テストでは、これを現代仮名遣いに直す問題がよく出題されます。しかし、「を・お」「ゐ・い」「くわ・か」などの違いを正しく理解しないと、間違えてしまうことも…。
この記事では、歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに変換するコツや、よく出るパターンをわかりやすく解説!さらに、テスト対策に役立つ練習問題も用意しました。古文の基礎をしっかり身につけ、高得点を目指しましょう!
現代仮名遣いにする【練習問題】
<問題1>次の下線部をそれぞれ現代仮名遣いに直して、すべて平仮名で書きなさい。
1.風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。
2.親のいさめを思ひかへせば
3.新しくつくりてまゐらせたまへかし。
4.うち向かひては思ふほども続けやらぬ心の色もあらはし
5.食事をあてがはざるゆゑ
6.食にあふことわづかなり
7.鴎鳥に従ひて遊ぶ
8.男も女もことばの文字いやしう使ひたるこそ
9.「観音助け給へ」となむ迷ひける。
<問題2>次の下線部をそれぞれ現代仮名遣いに直して、すべて平仮名で書きなさい。
歴史的仮名遣いを現代仮名遣いにする【解答】
<問題1>
1はたいうべきにあらず
例:かは→かわ(川) 会ひます→会います 使ふ→使う あはれ→あわれ
2おもいかえせば
3まいらせたまえかし
例:ゐる→いる(居る) こゑ→こえ(声)
4うちむかいてはおもうほども
5あてがわざるゆえ
6あうことわずかなり
例:おぢいさん→おじいさん まづ→まず(先ず) みづ→みず(水)
7したがいてあそぶ
8いやしゅうつかいたるこそ
例:きうり→きゅうり 悲しう→悲しゅう
9なんまどいける
例:逢はむ→あわん ~せむ→~せん ありけむ→ありけん やむごとなき→やんごとなき
<問題2>
①いうよう
②うたよまん
③きょう
④ありけん
⑤いえる
⑥おかしくぞ
例:をばさん→おばさん
■ 漢字の音読みでは「くわ、ぐわ」を「か、が」と読む。
例:くわし→菓子
■ 「あう、あふ、かう、かふ、さう、さふ…」を「おう、こう、そう…」と読む。
例:あふぎ→おうぎ(扇) 行かう→行こう たふとい→とうとい(尊い)
■ 「けう、けふ、せう、せふ、てう、てふ…」を「きょう、しょう、ちょう…」と読む。
例:けふ→きょう(今日)
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