高校入試対策国語「国文法の敬語の対策問題」です。
国文法の敬語の対策問題
【問1】次の文の下線部に使われている敬語の種類を、あとのア~ウから選び、記号で答えなさい。
(1)私が伺います。
(2)母が帰って参りました。
(3)はい。私が姉です。
(4)私がご案内いたします。
(5)先生がおこしになる。
【問2】次の下線部の敬語の使い方が正しい文を二つずつ選び、記号で答えなさい。
(1)
ア 懇談会には母がうかがいます。
イ 先生が家にいらっしゃるようだ。
ウ 父が食事を召し上がりました。
エ 先生が申されたことを心にとどめます。
(2)
ア 家族の方が心配いたしますよ。
イ 今、何とおっしゃいましたか。
ウ ご都合はいかがでしょうか。
エ 何時ごろこちらに参りますか。
(3)
ア 先生が私の絵を拝見する。
イ 料理をご自由にいただいてください。
ウ お客様がおいでになりました。
エ 私がご用件を承ります。
国文法の敬語の対策問題の解答
【問1】
(1)イ
(2)イ
(3)ウ
(4)イ
(5)ア
【問2】
(1)ア、イ
(2)イ、ウ
(3)ウ、エ
敬語のポイント
敬語には、尊敬語・謙譲語・丁寧語がありますので、それぞれみていきましょう。特に、尊敬語と謙譲語の使い分けは注意が必要です。尊敬語を使うべき相手に、謙譲語を使うと、時に侮辱していると受けとめられてしまうことになりかねません。また、身内の人には、尊敬語を使わないですし、敬語を重ねて使うこともありません。
「相手や話題の人を直接に高める」ときに使用します。
- おっしゃる (例)先生がそうおっしゃった。
- 召しあがる (例)先生が昼食を召しあがっている
- おいでになる (例)先生がおいでになる
- られる。れる (例)先生が祝辞を述べられた。
- お~になる・なさる (例)先生がお泊まりになる
接頭語・接尾語などに使用して、ご出席、貴校、御社、~様などの使い方もあります。
「自分を含めて間接的に相手を高める」ときに使用します。つまり、話し手が、自分や自分の側の人の行動をへりくだって表現するときに使用します。
- うかがう (例)そちらにうかがいます。
- お~する (例)お借りします。
- ご~する (例)ご連絡します。
接頭語・接尾語などに使用して、粗品、弊社、私どもなどの使い方もあります。その他、申し上げる、さしあげる、いただく、頂戴するなど、謙譲語を用いた動詞表現です。
尊敬語と謙譲語は、混合して使うことはできません。
「言葉を丁寧にして相手に敬意を表す」ときに、使用します。
- です・ます (例)中学生です。
- ございます (例)あれが日本でございます。
美化語として、お料理、ご飯など上品に表現する言い方がありますが、外来語には使いません。おケーキなど。
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