中学国文法「テストによく出る古文の文法まとめ」です。
テストによく出る古文の文法まとめ
主な助動詞の種類
➀受け身・自発・尊敬・可能 る・らる
・犬にかまる。〔かまれる〕
・師来る。〔来られる〕
➁過去き・けり
男ありけり。〔いた〕
➂完了つ・ぬ /存続たり・り
秋来ぬ。〔来た]
雪降れり。〔降っている〕
④推量・意志 む・べし
一矢に定むべし。 〔定めよう〕
⑤伝聞・推定 なり
男もすなり。〔するそうだ〕
⑥断定 なりたり
人の道なり。〔道だ]
⑦打ち消し・ず
涙を流さず。〔流さない〕
⑧否定推量 じ / 否定意志 まじ
雨は降らじ。〔降らないだろう〕
今は見るまじ。〔見ないつもりだ〕
⑨希望 たし・まほし
とく聞かまほし。〔聞きたい]
係り結びの法則
文中に係助詞「ぞ・なむ・や・か」がくる場合は文末を連体形で、「こそ」がくる場合は文末を已然形で結ぶ。係り結びは、強調・疑問・反語の意味を表す
※文語には仮定形はなく、代わりに已然形がある。
➀ぞ・なむ 連体形
山のかげにぞありける。 〔実に山のかげであった。〕
➁や・か 連体形
何事かありけむ。〔何事かあったのだろうか。〕
彼に劣るところやある 〔彼に劣るところがあろうか。 いや、ない。〕
➂こそ 已然形
秋こそまされ。〔まことに秋が優れている。〕
未然形+「ば」/已然形+「ば」
已然形は、「すでにそうなっている」という 意味を表す。口語の仮定形の意味は、古文で は「未然形+『ば』」で表す。
➀未然形+「ば」・・・仮定の条件[もし~ならば]
雨降らば行かず。 [もし雨が降れば行かない。]
➁已然形+「ば」・・・確定の条件
(1)1原因・理由を表す。[~から~ので]
雨降れば行かず。(雨が降ったので行かない。)
(2)事実を述べてあとに続ける。 [~すると]
月待てば潮もかなひぬ(月の出を待っていると潮も)
(3)ある条件の下では、いつも同じ結果になることを表す。 [~ときはいつも・~ときまって]
命長ければ恥多し。(長生きしているときまって恥も多い。」
格助詞「の」と「が」の識別
格助詞「の」と「が」の主な用法は、次のように置き換えて見分けみましょう。
(1)主語を示す「の」 →「が」に置き換えられる。 「が」に置き換えられる。
雲の細くたなびきたる。(雲が細くたなびいている。)
(2)連体修飾語を示す「が」→「の」に置き換えられる。
兵庫守仲政が子なり。(兵庫守仲政の子だ。)
(3)前と後ろとが同格であることを示す「の・が」→「で」に置き換えられる。
伏せ庵の曲げ庵の内に…(みすぼらしい家で、 倒れかかった家の中に…)
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