▶YouTube勉強動画チャンネル【トイトク】

中学古文対策問題「古今著聞集」盗人いふやう

スポンサーリンク

中学古文対策問題「古今著聞集」盗人いふやうの対策問題です。

スポンサーリンク

古今著聞集(中学古文)対策問題

スポンサーリンク

次の古文を読んで、あとの問いに答えなさい。

盗人いふやう、我もとより盗みの心なし。この一両日食物絶えて、術なくひだるく候ふままに、初めてかかる心着きて、参り侍りつるなり。しかあるを、御棚に麦の粉やらんとおぼしき物の手にさはり候ひつるを、物の欲しく候ふままに、つかみ食ひて候ひつるが、初めはあまり飢ゑたる口にて、何の物とも思ひ分かれず。あまたたびになりて、初めて灰にて候ひけりと知られて、その後は食べずなりぬ。食物ならぬ物を食べては候へども、これを腹に食ひ入れて候へば、物の欲しさが止みて候ふなり。これを思ふに、この飢ゑに堪へずしてこそ、かかるあらぬさまの心も付きて候へば、灰を食べても易く直り候ひけりと思ひ候へば、取るところの物をもとのごとくに置きて候ふなり。といふに、あはれにもふしぎにもおぼえて、かたのごとくの臓持など取らせて、帰しやりにけり。「後々にも、さほどにせん尽きん時は、はばからず来たりていへ。」とて、常に訪ひけり。盗人もこの心あはれなり。家あるじのあはれみ、また優なり。

(1)「盗人いふやう」について、 盗人の言った言葉は「我もとより」か らどこまでか。最後の四字を書きなさ い。

(2)「術なくひだるく候ふままに」の口語訳として最も適当なものを、次から一つ選びなさい。
ア どうにも体がけだるくなりました ので
イ すっかり情けなくなってしまいましたので
ウ どうしようもなく腹が減りました ので
エ ひどく熱っぽくなってしまいましたので

古今著聞集(中学古文)対策問題の解答・解説

(1)候ふなり
(2)ウ

■ 会話を示す動詞に注目
会話や発言を表す特定の動詞が使われることで、発言の始まりや終わりが示されます。

言ふ(いふ)
のたまふ(尊敬語:「おっしゃる」)
聞こゆ(謙譲語:「申し上げる」)
申す(まうす)
語る(かたる)
候ふ(さぶろふ/鎌倉期以降:さうらふ)(謙譲語) 「あり」「おり」。伺うかがう。/(丁寧語) 「あり」「おり」。 ございます。

例:「今日は晴れなりと申す。」訳:今日は晴れだと申し上げる。
このように、発言内容+「と」+発言を示す動詞という形で会話の区切りを判別できます。

国語
スポンサーリンク

コメント

テキストのコピーはできません。