中3国語「立ってくる春の要点まとめ」です。「立ってくる春」は、川上弘美による随筆で、物語は、昭和半ばの東京を舞台に、筆者が祖母から「今日から春ですよ、ひろみちゃん。」と言われたことに驚く場面から始まります。当時の季節は2月初旬で、まだ寒さが厳しく、筆者は「春」という言葉に違和感を覚えます。
祖母が「立春」という暦の上での春の始まりを説明すると、筆者は「春が立つ」という表現に興味を持ちます。学校への道すがら、筆者は「立つ春」とはどのようなものかと想像を巡らせ、さまざまな小さな生き物で満ちた一枚の絵のような春が、地平線の向こうからゆっくりと上がってくる様子を思い描きます。
この作品を通じて、筆者は言葉の持つイメージや季節感、そして子供時代の豊かな想像力を描写しています。また、「立春」という言葉が持つ意味や、それに対する筆者の解釈が、作品全体のテーマとなっています。
立ってくる春のポイント
- 言葉をただ音として捉えていることに注意。つまり、「立春」という漢字と結び付けられなかったことから、「私」がこの言葉を知らなかったとわかる。
- 作者は、「立つ」=「かたちをもつ」「目に見える」と考え、自分なりの「春のかたち」を決めようとしている。
立ってくる春の言葉の意味
- わだかまる…とぐろを巻く。気温が上がらず、寒暖計の中の液体が動かない様子を表している。
- 立春…一年を二十四等分して季節を表す二十四節気の一つ。旧暦で、春が始まる日とされる。現在の暦では、二月四日ごろにあたる。
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