中学古文対策問題「宇治拾遺物語」今は昔、もろこしに、孔子の対策問題です。『宇治拾遺物語(うじしゅういものがたり)』は、鎌倉時代に編まれた説話集で、庶民の生活や機知に富んだ話、教訓を含む物語が数多く収められています。ユーモアのある話や道徳的な教えが特徴で、読みやすい古文として親しまれています。
中学国語のテストでは、登場人物の行動の意図、物語の教訓、古文特有の表現や単語の意味がよく問われます。この記事では、『宇治拾遺物語』の重要ポイントをわかりやすく整理し、テスト頻出の問題を紹介します。しっかり対策して、古文の得点力をアップさせましょう!
宇治拾遺物語(中学古文)対策問題
次の古文を読んで、あとの問いに答えなさい。
(1)「給」「給ひ」は敬語の働きをしている。古文中から、敬語の働きをしている別の語を一つ抜き出しなさい。
(2)「ただものにはあらぬ」とあるが、「ただものにはあらぬ」とは、だれが だれのことを指していっているのか、最も適当なものを次の中から一つ選びなさい。
ア 童が孔子のことを
イ 孔子が童のことを
ウ 人が孔子のことを
エ 人が童のことを
宇治拾遺物語(中学古文)対策問題の解答・解説
1申 2 エ
古文の敬語は、相手や話題の人物に対する敬意を表すために使われる表現で、大きく分けて尊敬語、謙譲語、丁寧語の3種類があります。現代日本語と似ていますが、使われる語やその形が異なります。
1. 尊敬語(そんけいご)
話題の人物を高めるために使います。主に相手の行為や状態を高めるために使われます。
おはす/おはします(=「いらっしゃる」「お出かけになる」)
の給ふ/の給はす(=「おっしゃる」)
給ふ(=「お与えになる」)
2. 謙譲語(けんじょうご)
話し手自身や話し手に関わる人を低めることで、相手や話題の人物を高めるために使います。
まゐる(=「参上する」「差し上げる」)
申す/聞こゆ(=「申し上げる」)
たまはる(=「いただく」)
例文:「臣(おみ)、天皇に申す。」訳:私は天皇に申し上げる。
3. 丁寧語(ていねいご)
話し手が聞き手に対して敬意を示すために使います。主に語尾や名詞に「候(さぶら)ふ」「侍(はべ)り」などがつけられます。
侍(はべ)り/候(さぶら)ふ(=「あります」「おります」)
例文:「ここに侍(はべ)り。」訳:ここにおります。
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