中学古文対策問題「大和物語」の対策問題です。
大和物語(中学古文)の対策問題
次の古文を読んで、あとの問いに答えなさい。
桂のみこに、式部卿の宮すみたまひける時、その宮にさぶらひけるうなゐなむ、この男宮をいとめでたしと思ひかけ奉りけるをも、え知り給はざりけり。蛍のとびありきけるを、かれとらへてと、この童にのたまわせければ、汗衫の袖に蛍をとらへて、つつみて御覧ぜさすとて聞こえさせける。
つつめどもかくれぬものは夏虫の身よりあまれる思ひなりけり
(1)「すみたまひける」を現代語訳しなさい。
(2)「のたまわせけれ」の現代語訳として最も適当なものを、次の中から選びなさい。
ア 申し上げた
イ お与えになった
ウ おっしゃった
エ お頼みになった
(3)「のたまわせけれ」、「とらへて」の動作主はだれか。文の中からぬき出しなさい。
大和物語(中学古文)の対策問題の解答・解説
(1)例 住んでいらっしゃった
(2)ウ
(3)式部卿の宮(宮、男宮も可) / うなる(童も可)
<現代語訳>
桂の皇女のところに、式部卿の宮が住んでいらっしゃったとき、その宮にお仕えしていた少女がこの男宮を素敵なお方とお慕い申し上げていたのを、(宮は)少しもご存じなかった。(あるとき、宮が)蛍が飛び回っているのを見て)、「あれを捕らえて」と少女におっしゃったので、(少女は) 上着の袖に蛍を捕らえて、つつんで(宮に)ご覧に入れようとして申し上げた。
「いくら(袖に)包んでも、隠し切れないものは、夏虫(蛍)の身から 出る光のように隠しきれない私のあなたへの思いでございますよ」
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