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高校入試国語「作文でよく出るテーマと解答例」

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高校入試国語「作文でよく出るテーマと解答例」です。

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作文でよく出るテーマと解答例

ソーシャルメディア・SNSについて、親友について、部活動について、日本の食糧問題について、日本語についてなどには注意が必要です。

ソーシャルメディアの考察

最近は、本当に作文や面接で、このソーシャルメディアに絡めた問題の出題が多くなっています。

ソーシャルメディア
ソーシャルメディアとは、誰もが参加できるスケーラブルな情報発信技術を用いて、社会的インタラクションを通じて広がっていくように設計されたメディアで、双方向のコミュニケーションができることが特長です。一方で、世界や社会とつながっていることを忘れて、発信してしまい、トラブルの一因になることもあります。また、一度発信してしまうと、ログが残ってしまいます。
ソーシャルメディアとSNSの違い
ソーシャルメディアとSNSの違いを言えるでしょうか?端的にいえば、ソーシャルメディアは、教科全体であり、SNSは、国語や数学、社会などそれぞれ1つ1つの科目です。SNSは、ソーシャルメディアを因数分解したときの因数と言えるでしょう。

ソーデャルメディア誕生後の社会の変化
ソーデャルメディア誕生後、次々にSNSが生まれました。フェイスブック、ツイッター、LINE、インスタグラム、スナップチャットなど。特に、日本ではやりのLINE、インスタグラムなどは、「コミュニケーションの自動機械化」を推し進めたと言えます。スタンプや写真で、言葉を発しなくとも、ただ無意識に、反射的にボタンを押すといったコミュニティーションになってしまったのではないだろうか。

もっと視点を変えれば、「コミュニケーションに時間を割くのが無駄」というのが、潜在的に脳にインプットされたようにも思えます。学生諸君には、日ごろの自分の会話を思い返してほしい。スタンプのように、会話が単語化していないだろうか。「やばい」「おいしい」「きつい」などだけを発し、「主体が欠落」していないだろうか。この主体の欠落は、言葉が直接的であるので、暴力になるときが往々になり、些細なことで、誤解を招いたり、見解をしたりと人間関係をこじらせている場合も少なくないように思えます。

さらに視点を変えて、この「コミュニケーションの自動機械化」における「主体の欠落」は、「ポピュリズム」を生みやすくなったとも言えます。自動機械化した人々をその人々に趣向に沿った情報や言葉を選ぶことで、自分の主義主張に迎合、洗脳させていくといういった具合にです。

ポピュリズム
ポピュリズムとは、政治指導者が一般大衆の一面的な欲望や不安、恐れなどに迎合し,大衆を操作することによって権力を維持する政治手法です。数に勝る大衆の支持のもとに既存のエリート主義である知識人など対立する政治構図をともないます。日本語では大衆主義や人民主義、大衆迎合主義とも呼ばれます。

ソーシャルメディアは、時間、お金などと同じように使い方しだいです。今一度、コミュニケーションの自動化してしまっていないか、振り返ってみるといいかもしれません。

「ソーシャルメディア」についての意見でした。このように、よく入試に出題されるキーワード、また、時事的な用語については、普段から自分の意見をまとめておくといいでしょう。さらに、他者とそれについて意見交換できる場などがあれば、非常にいいことですね。

親友の作り方についての解答例

私は筆者の述べる「親友」を作るためには、次に述べる二つの事が大切だと考える。
一つは、友達と本音で話す機会を増やすことである。なぜなら、筆者の考える「親友」は人間同士の不思議な化学変化であるヒューマンケミストリーによってできると考えており、お互いが自分の信条や本音を語ることでその化学変化は起こるものだと考えるからである。友達と本音で話す機会を増やすことでお互いの「自分の心」が把握できるようになり、友情関係を深めることができると考える。
二つは、できるだけ多くの人と話すようにすることである。筆者が述べていたように、「親友」を作ることはとても難しいことであり、ましてやそれを少ない交友関係の中から見つけ出すことはより難しい。より多くの人と話すことで、より多様な性格の人と触れ合うことになるため、同じ意識を持つ人を探す感度が高まることが期待できる。また、自分と考えが違う人とも話すことで自分自身の意識もより研ぎ澄まされ、変わることもあるかもしれない。
人と話す機会を増やすことで、かえって自分に悪影響を及ぼす友達ができてしまうかもしれないという意見も理解できるが、そのような失敗を踏まえることで、さらに人間関係の構築能力は深みを増し、「親友」を作る可能性は高まると考える。
これらの理由より、私の考える「親友」を作るためには、本音でのコミュニケーションと人と関わる機会を増やすことが大切であると考える。

意見の羅列になっている印象です。作文を書く上で、最も大事なのは、「構成」です。論文を書き始める際は、与えられた時間の4分の1程度は時間を割いてもいいでしょう。また、反駁(たしかに~だろう。しかし~だ。)があると、説得力が増しますね。

部活動の是非についての解答例

【問題】
AとBの意見をふまえて、この問題についての議論をさらに深めたあなたの意見を800字以内で述べなさい。

【課題文の要約】
働く人の夏休暇は長くなっているが、子供のクラブ活動は活発にある。先生は生徒個人の状況に配慮すべきで、休暇も自由に取りやすくするべきだ。二学期の初めに大会があるのは良くない。以上がAの意見だ。Bの意見によると余暇とは自由に使えるが、学歴を重視した世界では個人の意思は打ちのめされる。クラブ活動専念するのは、学校とは違うフレッシュな人間関係を求めているから。どんなに大変でも自分でやれば、クラブ活動は余暇を過ごす自由で立派な方法である。
夏休みにクラブ活動に専念しすぎるのは良くないと考える。Bの意見によると余暇は人が自由に使い過ごすものと言う事だ。確かに、余暇は本来自由に過ごせるものであるが、クラブ活動においての長期休暇を考えると、そうはなってない。先生や顧問は自由に休暇を取ることを好まない。少し体調が悪くてもクラブ活動に来ることが偉いと言う風潮がある。

実際、私は昔バスケのクラブ活動をしていたが、家族旅行や研修などのため休むと言う報告をすれば、仲間に文句を言われるなど、休みずらい雰囲気があった。このように自由な余暇であるはずのものが、人によって制限されるのだ。また、夏休みは様々な所で行事や野外活動なとが開催されている。そこでは、クラブ活動では得られない体験や知識を得られる。夏休みをクラブ活動にばかり費やすのでは、そう言う活動に参加できない。また、一年中クラブ活動ばかりしていたらやる気がなくなったり、やめたりしなくなることも考えられる。積極性や、主体性がなければスポーツは上達しないと思う。そのため、夏休みに様々な活動に参加することでクラブ活動について見直すきっかけにもなるかもしれない。

私は中学で書道部に所属しているが、部員との関係が崩れたことや書道が楽しくなくなった事で、辞めたくなった事がある。たが、夏休みにベトナムへ研修旅行に行った時に習字をベトナム人に披露することがあり、それをきっかけに交流が深まった。日本文化を自分の特技として身につけておくことは、自身にもなり誇りにもなると思った。そして、それが夏休み以降の部活のモチベーションとなった。このように、夏休みに別の経験をすることは、クラブ活動の上達にもつながるのではないか。

確かに、Bの意見のように学生はクラブ活動にフレッシュな関係を求めているのは確かであろう。ただ、クラブ活動と学校での関係は繋がっている事が多い。サッカー部が昼休みにみんなでご飯を食べている様子はよく目にする。また、そのようなフレッシュな関係を求めたいなら、外国のように、一ヶ月でクラブ活動の種目を変えたりできるような、比較的自由な制度にするべきではないか。

以上のことから、夏休みがクラブ活動で忙しくなるのは、反対だ。

Aの意見とBの意見の折衷案的な意見もありですね。「多様性」が求められる時代において、クラブ・部活動も多様なものであってもいいのかもしれません。たとえば、学校の中に、強化クラブと同好会的なクラブを設定する。強化クラブでは、夏休みもクラブ優先型、同好会的なクラブは、自由参加。クラブ活動の目的(目標)をあらかじめ設定することで、子どもたちも自分たちの趣向にあったクラブ活動に参加できるのではないだろうか。従来の「競技」でクラブを選ぶのでなく、「目的・趣向」で選ぶクラブということですね。

食糧問題についての解答例

<課題>
日本の食糧問題について、あなたの考えを600字以内で述べよ。
この資料を踏まえ日本の食糧問題は、深刻であることが分かる。まずは、食料自給率の低下。主要先進国のワースト1位。なぜ低下してしまったには理由がある。それは日本人の食生活の変化である。昔は米や野菜などの食料自給率の高い食べ物中心の食料生活だったのが肉・油・加工食品などの需要はどんどん高まり、食生活の欧米化してしまったのだが、逆に、米の需要率は昔に比べ高くなっている。需要の高まった畜産物の供給を間に合わせるためには輸入に頼るしかないのが現状。国産で回せば、最善なのだが、国産は需要の低下による生産量が低下した上、価格は高いから売れにくいのである。

この問題を解決にはいくつか方法がある。例えば、国産畜産物(肉・卵・乳)を買うようにして日本の農家を助けたり、食生活を変えてみたり、食生活を変えるだけでもだいぶ変わってくるだろう。欧米化してしまった日本は昔のように米や野菜を中心にして生きていけるのか。家畜の飼育を安い外国産飼料に頼ってばかりいられるのか。自給率が昭和時代に比べて大きくなってしまった今、日本の食料問題解決されるのか。やはりTPP交渉の影響も関係しているため、日本の農家苦労している。これらの問題が解決がしてほしいと私は思う。

体言止めは使用しない。→「まずは、食料自給率の低下。」など
話し言葉は使わない。→「逆に」「だいぶ」
漢字は正しく→○需要
横書きの場合数字は、算用数字。
数字は、一マスに2文字ずつ。
一文がやや長いところも。
まずは、「構成」を考える必要があります。思いつきで、行き当たりばったりの文である印象を受けます。次に、なぜ、食生活が欧米化したのかなどの背景や原因を記述したうえでの解決策の提示の流れだと、より説得力が増します。合格には値しない論文の例でした。

美しい日本語について解答例

資料を踏まえ私にとって「美しい日本語」とは、つまり日本語のどこか美しいのか考えてみたところ表現が豊か、語彙力があるなど。「美しい日本語」って、丁寧だから美しく見えるのか。人によって捉え方が違うだろう。

結局私から見た「美しい日本語」とは何なのか。日本は、外国に比べたら独特だろう。これほど言葉を丁寧に使うのは日本ぐらいかもしれない。もしかしたらこの日本語の独特感が美しいのかも。そう思った。現状、私の語彙力は普通の高校生に比べたら乏しいだろう。しかし、美しいの意味ぐらいはわかる。日本語に面白い要素があったりする。これも「美しい日本語」の一部なのか。おもてなしの一部だろう。日本語は優しい。きつい言葉もあるが、やはりそれでも優しいと思う。思いやりがあるとはまさにこのことなのでは。

「美しい日本語」とは周りの人から見て美しいと感じてもらうものなのか。「美しい日本語」で何を伝えたら良いのか。挨拶もある。美しいかどうかわからないけれど、気持ちを込めて言えば美しく聞こえるかもしれない。ごきげんようの一言であるかもしれない。尊敬されてるような気分になるかもしれない。日本語とは独特で表現豊かな言葉に思えてくる。「美しい日本語」とは、人によって違うと思う。でも、何かしらの共通点はある。資料を見て私はそう思った。

➊帰国子女の人に多い特徴的な論文になってしまっています。それは、英語脳的思考が頭を覗かせてしまっている点です。
<例>
思いやりがあるとはまさにこのことなのでは。→英語は、言いたいことを最初にどんどん持ってくるので、日本語にしたときに、倒置的な文章になりがちです。日本人が英文をフラッシュリーディングしたときに起こる現象と似ています。
➋構成を意識する。主張→根拠・理由→(反対意見や例示)→結論。などまずはシンプルな構成にする練習に励むことが大切。
➌新聞を読んで、文法(一文の作り方)や語彙力を会得する必要があるでしょう。話し言葉は、論文には使えません。
国語
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