高校入試対策「理科の記述問題練習問題」よく出る編です。
高校入試よく出る理科の記述問題
【A】次の問いに答えなさい。
(1)水溶液から結晶を得る方法として、水溶液を冷やすほかにどのような方法があるか、書きなさい。
(2)花火が開いて音が聞こえるまで、少し時間がかかるのはなぜか。
(3)被子植物の特徴を「子房」「胚珠」の語を用いて説明せよ。
(4)シジミは、示相化石の1つである。示相化石とはどんな化石か、説明せよ。
(5)炭酸水素ナトリウムの熱分解の実験で、試験管の口を少し下げて加熱するのはなぜか、理由を書け。
(6)マグネシウムリボンを燃焼させたとき、燃焼後に残った物質の質量をはかると、燃焼前のマグネシウムの質量よりも大きくなる。その理由を書け。
(7)ハ虫類の前あしや鳥類のつばさとヒトの腕などは、相同器官と呼ばれている。相同器官とはどんな器官か、説明せよ。
(8)柔毛のような突起がたくさんあると、物質の吸収の効率がよくなる。その理由を書け。
(9)ソラマメの根の細胞はどのような変化によってのびていくか、説明せよ。
(10)金星は、地球上では真夜中に観察することができない。その理由を「公転」の語句を使って書け。
【B】次の問いに答えなさい。
(1)サクラの花粉がおもに虫によって運ばれるのに対して、マツの花粉はおもにどのように運ばれるか。
(2)果実をつくるか、つくらないかという点で、裸子植物と被子植物には違いがみられる。このことについて、裸子植物と被子植物のそれぞれの花のつくりにおける特徴にふれながら、どちらの植物が果実をつくるかを説明せよ。
(3)単子葉類の葉脈と根のつくりの特徴を簡潔に書け。
(4)葉の枚数と大きさがほぼ同じ枝をそれぞれ試験管A、Bにさし、Aの葉の表側に、Bは葉の裏側にワセリンを塗って、試験管に少量の油を注ぎ、3時間放置して、水の減少量を調べた。この実験で、試験管に少量の油を注いだ理由を簡潔に書け。
(5)葉の枚数と大きさがほぼ同じ枝をそれぞれ試験管A、Bにさし、Aの葉の表側に、Bは葉の裏側にワセリンを塗って、試験管に少量の油を注ぎ、3時間放置して、水の減少量を調べた。その結果、Aの方がBよりも水の減少量が多かった。このことからわかることを、「気孔」という語句を用いて、簡潔に書け。
(6)双子葉類は、花びら(花弁)のつくりかから、合弁花類と離弁花類に分類できます。それぞれの特徴を、「花びら」という語句を用いい、「ヒマワリ」「サクラ」がどちらに分類されるも明らかにして簡潔に書け。
(7)シダ植物と比べて、コケ植物の体のつくりには、どのような特徴があるか簡潔に書け。
(8)葉の光合成を調べる実験では、アルミニウムはくでおおった部分とふの部分がヨウ素液につけても、青紫色にならなかったのは、光合成が行われなかったからである。光合成が行われなかった理由をそれぞれ簡潔に書け。
(9)葉の光合成を調べる実験では、うすいヨウ素液につける前にエタノールに入れるますが、何のためか簡潔に書け。
(10)葉から水が蒸散することは、植物にとって、どのようなことに役に立っているか。
(11)植物の根の先端付近には、毛のように細い根毛がある。このようなつくりはどのように役に立つか、簡潔に書け。
【C】次の問いに答えなさい。
(1)デンプン溶液5cm3を入れた試験管A,B,C,Dを用意し、AとBには水でうすめた唾液を、CとDには水をそれぞれ2cm3加えた。次に、それぞれA~Dの試験管を40℃の湯に入れ、10分間そのままにしておいた。その後、試験管AとCにはヨウ素液を加え、試験管BとDには、ベネジクト液を加えてガスバーナーで加熱して、色の変化を記録した。この結果から、だ液にはデンプンを消化するはたらきがあることがわかる。試験管AとCの結果からわかることと試験管BとDの結果からわかることをそれぞれ簡潔に書け。
(2)細胞には、組織液によって運ばれた養分からエネルギーを取り出すしくみがある。そのしくみは、どのようなものか。「酸素」「二酸化炭素」「水」という語句を用いて、簡潔に書け。
(3)明るいところからうす暗いところへ移動すると、ひとみの大きさはどうなるか。また、ひとみが大きくなったり、小さくなったりすることは、どのような役割を果たしているか。
(4)心房と心室、心室と動脈の境にはそれぞれ弁がついているのは、なぜか簡潔に書け。
(5)ヘモグロビンは肺で酸素と結びつき、体の各部の細胞まで運ぶ。細胞への酸素の受け渡しが可能なのはヘモグロビンがどのような性質をもっているからか、簡潔に書け。
(6)小腸の内壁には、たくさんの柔毛がある。これは養分の吸収にどのように役に立つか、簡潔に書け。
(7)肺の内部には、小さな袋状の肺胞からできている。肺のこのようなつくりはどのように役に立つか、簡潔に書け。
(8)ハチュウ類の体温と卵の特徴を簡潔に書け。
(9)草食動物の門歯と臼歯は、どのようなことに適しているのか、簡潔に書け。
【D】次の問いに答えなさい。
(1)タマネギの根の先端部分を使って、細胞分裂のようすを顕微鏡で観察するとき、顕微鏡で観察するまえに、約60℃の湯であたためたうすい塩酸に数分間入れる理由を「細胞どうし」という語を用いて、簡潔に書け。
(2)タマネギの根の先端部分を使って、細胞分裂のようすを顕微鏡で観察するとき、切片に酢酸オルセイン液をたらして観察する理由を簡潔に書け。
(3)タマネギの根の先端部分を使って、細胞分裂のようすを顕微鏡で観察するとき、根の先端部分を用いる理由を簡潔に書け。
(4)タマネギの根は、細胞のどうのような変化によって成長するか。体細胞分裂の結果をふくめて、簡潔に書け。
(5)純系の遺伝とはどういう系統か簡潔に書け。
(6)デンプンをふくんだ寒天液の入った3つのペトリ皿を用意する。Aには林の中の土をそのまま入れ、Bには林の中の土を十分に焼いてから入れ、Cには何もいれなかった。フタをして2~3日放置した後、ヨウ素液を加えて反応を確かめた。このとき、フタをするのはなぜか簡潔に書け。
(7)(6)のとき、Aは、ヨウ素液が反応しなかった。それはなぜか簡潔に書け。
(8)食物連鎖において植物は、生産者であるが、生産者のはたらきを簡潔に書け。
(9)食物連鎖において菌類、細菌類は、分解者であるが、なぜ分解者と言われるのか簡潔に書け。
(10)受精卵が細胞分裂をして胚になりさらに細胞分裂を繰り返して固体となる過程を発生といいますが、カエルの場合、胚がどういう行動をしはじめるとおたまじゃくしと呼ばれるのか簡潔に書け。
高校入試よく出る理科の記述問題(解答)
【A】の解答
(1)加熱して水を蒸発させる。
(2)音の伝わる速さは、光が進む速さよりも遅いため。
(3)胚珠が子房に包まれている花を咲かせる。
(4)地層が堆積した当時の自然環境がわかる化石。
(5)生じた液体(水)が、底の方へ流れるのを防ぐため。(➡液体が加熱している部分にふれると、試験管が割れる危険がある。)
(6)化合した酸素の分だけ、質量が大きくなるから。
(7)形やはたらきがちがっていても、もとは同じ器官であったもの。
(8)表面積が広くなり、物質との接触面積が広がるから。
(9)細胞分裂で、細胞数が増え、それらがもとの大きさに成長することによって根が伸びる。
(10)地球よりも太陽に近いところを公転しているから。
【B】の解答
(1)風によって運ばれる。
(2)裸子植物は、子房がなく胚珠がむきだしであるが、被子植物の胚珠は子房に包まれている。果実は、子房が成長してできているので、果実がつくられるのは被子植物である。
(3)葉脈は平行脈で、根はひげ根である。
(4)水面からの水の蒸発を防ぐため。
(5)気孔は葉の裏側に多い。
(6)合弁花類は、ヒマワリのように花びらが1つにくっついている植物で、離弁花類は、サクラのように花びらが1つ1つ離れている植物
(7)維管束がなく、葉、茎、根の区別がない。
(8)アルミニウムはくでおおった部分では、光があたらないから。ふの部分では、葉緑体がないから。
(9)脱色するため。
(10)根からの水や養分の吸い上げに役立つ。
(11)表面積を広げ、水や水に溶けた養分の吸収の効率を上げるのに役立つ。
【C】の解答
(1)試験管AとCの結果からは、だ液によってデンプンがなくなること。試験管BとDの結果からは、だ液によって、デンプンが分解され糖ができた。
(2)酸素を使って、養分を二酸化炭素と水に分化し、このときエネルギーを取り出す。
(3)ひとみは大きくなる。目に入る光の量を調節する役割を果たす。
(4)血液が逆流するのを防ぐため。
(5)酸素が少ないところでは結びついた酸素を放す性質をもっているから。
(6)表面積を広げ、効率よく養分を吸収するのに役立つ。
(7)表面積を広げ、効率よく酸素を取り入れるのに役立つ。
(8)体温は一定でなく、卵はかたい殻でおおわれている。
(9)葉をちぎったりすりつぶしたりすることに適している
【D】の解答
(1)細胞どうしを離れやすくするため(細胞どうしの結合を切るため)
(2)細胞を見やすくするため(核を赤色に染めるため)
(3)根の先端付近では、さかんに細胞分裂が行われるから。
(4)細胞分裂によって、細胞の数がふえ、それぞれの細胞が大きくなる。
(5)親、子、孫と代々(代を重ねても)同じ形質が現れる系統
(6)空気中の分解者がデンプンを分解してしまうのを防ぐため。
(7)土の中にいた分解者によってデンプンが分解されたから。
(8)光合成によって無機物から有機物を作り出す。
(9)有機物を無機物に分解するから
(10)自分で食物をとる
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