中学国語「テストよく出る古文単語一覧」です。中学国語の定期テストや高校入試では、古文単語の意味を正しく理解しているかが問われます。「あはれ」「いと」「なむ」など、現代と意味が異なる言葉をしっかり覚えておくことが重要です。
この記事では、テストによく出る古文単語を厳選し、それぞれの意味や使い方を例文とともにわかりやすく解説!さらに、確認テストができる練習問題も用意しました。しっかり学習して、テストでの得点アップを目指しましょう!
テストよく出る古文単語一覧
あし…(意味)悪い
(例)必ずその童部、人となり、悪しき心立てになるものなり。
(現代語訳)必ずその子どもは、大人になってから悪い心の持ち主になるものである。
あした..(意味)朝、翌朝
(例)そのかみ申ししことなど語りはべりて、帰りてあしたにつかはしける。
(現代語訳)当時、申し上げたことなどを語りまして、帰ってから翌朝おつかわしになった。
あそぶ…(意味)詩歌管弦の遊びをする
あはれ(なり)…ああ(感動詞) /しみじみとした趣がある
(例)うしろの山は青ばにうるはしく、月はいまだおぼろにて、はるの名残もあはれながら…。
(現代語訳)後ろの山は青葉が茂って美しく、月はおぼろで、春の名残にも趣があったが…。
あまた (数多)…(意味)たくさん語源など
(例)竹の子あまた生ひ出で侍りける。
(現代語訳)竹の子がたくさん生えてきました。
あやし(奇し・怪し)…(意味)異様だ/不思議だ
(例)あやしがりて寄りて見るに、筒の中光りたり。
(現代語訳)不思議に思って近寄って見ると、竹の)筒の中が光っている。
ありがたし…(意味)めずらしい/めったにない
(例)取りためけん用意ありがたし
(現代語訳)ためておいたのであろうその心づかいは、めったにない。
げに…(意味)まことに本当に
(例)されば夢取ることは、げにかしこきことなり。
(現代語訳)だから人の夢を取るということは、まことにおそるべきことである。
けり・ける・けれ…(意味)~た
(例)成通卿年ごろ毬を好みたまひけり。
(現代語訳)成通卿は、長年毬を好みなさっていた。
こころなし(心なし) …(意味)情趣を解さない
(例)心なきをも数ならぬをも分かぬは…。
(現代語訳)情趣を解さない者も身分の低い者も 区別しないのは…。
こころあり(心あり) …(意味)思いやりがある/情趣を解する
(例)物の音の心細さとり集め、こころあるかぎりみな泣きにけり。
(現代語訳)楽器の音色の心細い感じなどがあれこれ思い合わされて、 情趣を解する人たちはみな泣いてしまった。
こころう (心得)…(意味)理解する分かる
(例)お通りあれと言へば、「心得たり。」とて、座敷へ通る。
(現代語訳)お通りくださいと言うと、「分かりました。」と言って、座敷へ通る。
こころにくし…(意味)奥ゆかしい
(例)初めこそこころにくくもつくりけれ、今はうちとけて、
(現代語訳)最初は奥ゆかしくも化粧していたが、今は気を許して、
ごとし…(意味)~ようだ
(例文)ただ春の夜の夢のごとし
(現代語訳)まるで春の夜の夢のようだ。
ことわりなり…(意味)もっともだ
(例文)ねたしと思ひたるも、ことわりなり
(現代語訳)しゃくにさわると思っているのも、もっともだ。
をかし…(意味)趣がある・風流だ
(例文)まいて雁(かり)などの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし
(現代語訳)いうまでもなく雁などが連なっているのが、とても小さく見えるのは、たいそう趣がある。
いと…(意味)とても
(例文)いとやむごとなききはにはあらぬが、
(現代語訳)それほど高貴な身分ではない方で、
うつくし…(意味)かわいい・いとしい
(例文)それを見れば、三寸ばかりなる人、いとうつくしうて居たり。
(現代語訳)それを見てみると、三寸ほどの人が、大層かわいらしげに座っていた。
をかしげなり…(意味)かわいらしい
(例文)いとをかしげなる指にとらへて、大人などに見せたる。
(現代語訳)とても愛らしい指でつまんで、大人などに見せた。
こころもとなし…(意味)気がかりだ・不安だ
(例文)こころもとなき日数重なるままに、白河の関にかかりて、旅心定まりぬ
(現代語訳)不安で落ち着かない日々が重なるうちに、白河の関にかかって、ようやく旅の覚悟が定まった。
おぼゆ…(意味)思われる・感じられる
(例文)あやしくものの恐ろしくおぼえければ、
(現代語訳)不思議となんだか恐ろしく感じられたので、
おぼつかなし…(意味)はっきりしない
(例文)藤のおぼつかなきさましたる
(現代語訳)藤の花のぼんやりとはっきりしないようすをしている
はづかし…(意味)立派だ・優れている
(例文)はづかしき人の、歌の本末問ひたるに、
(現代語訳)こちらが気恥ずかしくなるほどりっぱな方が、歌の上の句や下の句を尋ねたときに、
かく…(意味)こう・このように
(例文)かくのごと、人住まで年経へぬるおほきなる所は
(現代語訳)このように、人が住まずに何年もたった大きな所は
あさまし…(意味)意外だ・情けない
(例文)あさましう、犬などもかかる心あるものなりけり
(現代語訳)意外なことに、犬などもこんな(感心な)心があるものだったのだなあ。
つとめて…(意味)早朝
ひねもす…(意味)一日じゅう
よもすがら…(意味)一晩じゅう
いとど…(意味)ますます・いっそう
やうやう…(意味)次第に・だんだんと
つきづきし…(意味)ふさわしい・似つかわしい
古語の意味を答える練習問題
次の下線部の言葉の意味として最も適切なものをそれぞれ後か ら一つずつ選び、記号で答えなさい。
1 如月の望月のころ
訳:( )の満月のころ
ア 二月
イ 五月
ウ 九月
エ 十一月
2 つとめては、かれらが朝寝したれば、
訳:( )は、彼らが朝寝坊していると、
ア がんばって
イ 思いやって
ウ 早朝
エ 勤務中
3 別れがたく思ひて、日しきりにとかくしつつ、ののしるうちに夜ふけぬ。
訳:別れがたく思って、一日中あれこれして、( )うちに夜がふけた。
ア 大声で騒ぐ
イ 悪口を言う
ウ 非難する
エ 相談する
4 秋の月は限りなくめでたきものなり。
秋の月はこの上なく( )ものである。
ア 変わっている
イ うれしい
ウ 縁起のよい
エ すばらしい
5 女御、更衣あまたさぶらひ給ひけるなかに
訳:女御、更衣などの女性が( )お仕えしていらっしゃった中に
ア いきなり
イ 少しずつ
ウ たくさん
エ あわてて
6 久しくゐたる、いとむつかし。
訳:(用事が済んだのに、人の家に)長々といるのは、たいへん( )。
ア わずらわしい
イ 難解である
ウ 不機嫌である
エ 懐かしい
古語の意味を答える練習問題の解答
1 ア
2 ウ
3 ア
4 エ
5 ウ
6 ア
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