中学国語「国語の文法練習問題」です。高校入試対策や実力テスト対策などにお役立てください。
国語の文法練習問題一覧
・動詞
・副詞
・接続詞
・助詞
・助動詞
から構成しています。
動詞の練習問題
次の下線部から自動詞を二つ選び、記号で答えなさい。
ア 人を大勢集める。
イ 妹が先に着く。
ウ 次はあなたが読め。
エ 立っている木。
オ 私が打つ。
動詞の練習問題の解答
イ・エ
「読む」は、本を読まない。本を読みます。など活用します。
動詞の種類
- 自動詞…動作の対象(「何を」にあたる語、目的語)が必要でない動詞。(例)落ちる
- 他動詞…動作の対象(「何を」にあたる語、目的語)が必要な動詞。(例)落とす
<例>
- 持っていた本が落ちる。(自動詞)
- 持っていた本を落とす。(他動詞)
文節どうしが補助の関係になっているとき、上の語の意味を補っている動詞を補助動詞と言います。
<例>
- 鳥が飛んでいる。(「いる」が補助動詞となります。)
副詞の練習問題
次の下線部が副詞のものを選び、記号で答えなさい。
ア 池の周りをゆっくり歩く。
イ その本を見せてください。
ウ もっと大きな声で話してください。
エ あぁ、とても美しい花だ。
副詞の練習問題の解答
ア・ウ
副詞の性質は、3つあります。
- 連用修飾語(用言を修飾)になる
- 主語・述語になれない
- 状態・程度を表す。
用言とは、動詞、形容詞、形容動詞を指します。
<例文>
- しばらく休む
- たいそう美しい
- ますます成長した
あとに決まった言い方がくる副詞ということになります。<例>
- 決して言わない。
- なぜ言うのか。
- たぶん言わないだろう。
- もし言ったら、絶交だ。
- どうか言わないでください。
- まるで夢のようだ。
副詞は、用言を修飾するわけですが、その副詞がなくとも文は成立(意味が通ります)します。なので、わざわざ副詞を使って、用言を修飾しているということは、その文は、作者がもっとも表現したい部分になる可能性が高まります。とりわけ、反語・断定表現がくれば、それは筆者が最も言いたいことになることが非常に多いです。<例文>
人間の命、動物の命。それらの命は、まさに同じ価値のあるものでなかろうか。副詞の「まさに」、さらに反語も使われており、こういう文は、筆者が最も言いたい文になることが多いです。
接続詞の練習問題
次の下線部の接続する語句は、どのような前後の意味関係を表しているか。最も適切なものをあとから1つずつ選び、記号で答えなさい。
(1)私は果物が好きだ。例えば、りんごなどだ。
(2)今日はこれで終わりです。ところで、まだ自習しますか?
(3)学校に行った。それから、塾に行った。
(4)見た目は悪い。ところが、食べるとおいしい。
ア順接 イ逆接 ウ並列・累加 エ対比・選択 オ説明 カ転換
接続詞の練習問題の解答
(1)オ
(2)カ
(3)ウ
(4)イ
接続詞は、活用のない自立語に分類され、文と文、文節と文節をつなぐ単語です。<例>
熱がある。だから、学校を休む
熱がある。しかし、学校は休まない。
学校を休む。なぜなら、熱があるからだ。
以上のように、接続詞には、いろいろな種類があります。
順接
前の事柄の原因・理由となることをあとで述べる。
<例>だから、それで、すると など
逆説
前の事柄と逆になる事柄をあとで述べる。
<例>しかし、けれども、ところが など
並列・累加
並べたり、付け加えたりします。
<例>また、そして、それに、しかも など
対比・選択
比べたり、選択させたりします。
<例>または、あるいは、それとも など
説明
前の事柄の説明や補足をあとで述べる。
<例>つまり、すなわち、なぜなら、ただし など
転換
前の事柄と話題を変える。
<例>さて、ところで など
接続詞問題のポイント
- 説明文においては、逆説のあとに、筆者(作者)の言いたいこと(意見や考え)があることが多い。
- 接続詞を選択する問題では、前の事柄とあとの事柄の関係を探る。
- 説明の接続詞(つまり、なぜならなど)は、前の内容を簡潔にまとめてある場合もあり、問題を解く上でのキーセンテンスになっている場合も少なくない。
助詞の練習問題
次の文の下線部の助詞の種類を、あとのア~エから選び、記号で答えなさい。
(1)私は、午前中からずっと仕事をしています。
(2)少し早いですが、ここで授業は終了です。
(3)教科書とノートを持って、授業に参加する。
(4)妹の本でも、無断で借りたりしなさい。
ア格助詞 イ接続助詞 ウ副助詞 エ終助詞
助詞の練習問題の解答
(1)ウ
(2)イ
(3)ア
(4)ア
助詞は、付属語に分類され、活用しない単語です。ちなみに、付属語で、活用する単語を助動詞といいます。
助詞の種類
- 格助詞…主として体現に付き、体言と後に続く語との関係を示します。
- 副助詞…さまざまな語に付き、意味を付け加えます。
- 接続助詞…主として活用する語に付き、前後をさまざまな関係でつなぎます。
- 終助詞…文節や文の終わりに付き、話し手や書き手の気持ちなどを表します。
格助詞の例
- 先生が話す。(主語を作る)
- 絵を描く。(連用修飾語をつくる)
- 犬の種類。(連体修飾語をつくる)
- 野菜や肉類(並列の関係をつくる)
など、「や、の、より、を、に、へ、が、と、から、へ」が格助詞になります。「矢野のより鬼へ、がとからへ」と覚えましょう。
副助詞の例
- 勉強はした。(題目)
- サッカーもした。(同類)
- 恋愛こそ大切だ。(強調)
- 会話さえできない。(類推)
- ゲームばかりする。(限定)
- 会話などやめよう。(例示)
- 集中するほど楽しい。(程度)
- 勉強かゲームかをする。(並立)
- どんな勉強やら分からない。(不確か)
接続助詞の例
- 明日晴れれば、開催する。(仮定の順接)
- 明日晴れても、開催しない。(仮定の逆接)
- 雨が降ったので、中止する。(確定の順接)
- 雨が降ったが、開催した。(確定の逆接)
終助詞の例
- 財布が落ちましたよ。(丁寧)
- そんなに無理しない方がいいぞ。(忠告)
- 大丈夫ですね?(確認・同意)
- 試験、大丈夫かな?(疑問)
- すごいなあ。(感嘆)
助動詞の練習問題
次の文の下線部の助動詞の種類を、あとのア~エから選び、記号で答えなさい。
(1)夫に普段しない家事を手伝わせる。
(2)なかなかうまく説明できない。
(3)彼女は午前中から具合が悪そうだ。
(4)庭は父が手入れをしているらしい。
ア使役 イ断定 ウ伝聞 エ推定・様態 オ否定
助動詞の練習問題<の解答
(1)ア
(2)オ
(3)ウ
(4)エ
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